理事長挨拶

理事長挨拶-50周年を迎えて

平成29年、私ども(一社)山形県冷凍空調設備工業会は、1967年(昭和42年)に紅花會(こうかかい)としての発足以来、創立50周年という大きな節目を迎えることができました。これも偏に関係諸官庁を始め、関連団体の皆様のご指導とご鞭撻の賜物であり、また設立から工業会の運営まで奔走された歴代役員、会員の努力の賜物と、深く心より感謝申し上げる次第です。

重ねて日頃よりご支援ご指導、情報提供をいただいている上部団体の(一社)日本冷凍空調設備工業連合会様、並びに情報交換会などを通じて懇意にさせていただいております東北六県冷凍空調設備工業協議会の会員5県の皆様のご支援とご協力があればこそと改めて感謝申し上げます。

設立時は高度経済成長期にあたり、高圧ガス取締法の全面改正に伴い保安体制の強化、法令の周知のために冷凍機関係の設備工事業界の組織化が必要となってきたという時代背景がありました。設立趣意書には以下のような文言があります。

「社会資本の充実、民間活力の増大により地方にもようやく明るさが見えてきました。特に、店舗の近代化が急速に進み、それに伴う冷凍、冷蔵、空調関係が今後大きく伸長するものと予想されます。こうした背景のもと、県内で冷凍空調に携わっている業者の大同団結により、受注競争の回避、情報交換、技術力の向上、法令の伝達と順守、業界全体の発展、更に冷凍機の保安と公衆衛生の維持を計り、以って業界会員各位の経済的向上を期するため山形県冷凍機業協会を設立するものです」。その趣旨は今でも変わることはありません。今後も設立時の初心を継続して参りたいものと考えます。

ところで、設立後の会員増強には(株)空調タイムス社創業者の杉本英太郎氏の存在を抜きにしては語れません。氏は、山形地域においても熱心に業界関係者へ会の必要性を啓蒙され、氏の勧誘により、当時入会された会員の方々も多いものと仄聞しております。

当会は、平成26年、法人化を果たしました。また、平成28年に山形県で開催されました技能五輪全国大会・冷凍空調技術部門に会員企業から2名の選手の参加を得ました。

当会では今後も参加の継続を強く推進してまいります。

このような活動を通して業界従事者の意識の高揚を図り、それがひいてはこの業界の従事者の増加へつながるものと期待しております。

今後も冷凍・冷蔵・空調に関わる技術の研鑽に努め、地道に情報を発信し、県民へ業界が浸透していく活動をして参ります。さらには各法令などの理解、啓蒙を行って参ります。今日この日は、次なる60年・70年、そして100年を目指し第一歩を踏み出したところです。今後も業界が発展を遂げ、その存在感を示しつつ地域貢献、社会貢献へと繋がる業種として明るい展望を持って切磋琢磨して参ります。

最後に、設立から運営とご苦労された諸先輩方の先見の明に敬意を表すとともに現在の工業会を支えてくださっている会員並びに関係諸官庁、関連団体の皆様に衷心より御礼申し上げます。

また、今後とも更なるご支援ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

平成29年3月3日
一般社団法人 山形県冷凍空調設備工業会 理事長 大竹直